初めての人には90cmテールカットがオススメ。
スキーボードは売り場でもすっかり認知されてすごくたくさんの種類が置いてあります。 あまりにも多くてどれを選べばいいか迷ってしまいますよね、初めてスキーボードに挑戦する人には90cmのテールカット形状のものがとても扱いやすくオススメです。高いエアや、ハーフパイプでの回転性、パワフルなカービング性能などを厳しく要求する程の腕前ともなればそれぞれ適したタイプがありますが、グランドトリックや”なんちゃってエア”止まりなのが正直な所…。そういう意味でオールラウンダーな90cmのテールカットは万人向けで上達も早いから超オススメです。
売り場で多く見かけるのは主流の99cmの板ばかり。90cmの板はあまり見かけません。 各メーカーでも自社ラインナップの中で90cmテールカットというのは初心者&女の子向けとして位置付けられているので、上級向き以上にラインナップが乏しいからです。 99cmでも殆ど滑走感は変わらないので、デザインなどで気に入ったものがあれば99cmでもいいでしょう。でも形状はテールカットがいいと思います。ツインチップはちょっと難しいので。 |
 Fischer/WEB
'02モデル ( size:90cm,105-80-95,R=7
) |
価格も、お手頃
数あるスノーギアの中でもスキボほどお手軽なものは他にない。一般的には\25,000前後。安いものでは\20,000以下のものもあります。 大抵のスキボは、ビンディングやリーシュコード(流れ止めベルト)が付属しています。 ※スキーケースは別売りのことが多いです。
ブーツは普通のスキーブーツで大丈夫。 スノボのハードブーツも使えます(※スキボのビィンディングが合うかどうかお店で聞いて下さい)。
また最近では、スキーボードに適した少し柔らかいタイプのスキーブーツも売っていますので、出来ればこちらをオススメします。 |
 K2/BigAir
'00モデル。 (size:80cm,125-95-115) ビンディングとリーシュコードはもちろん、 簡易ケースも付属で\19,800でした。 |
|||| 長さの秘密
ノーマルスキーは人の身長ほどあるのに、短いスキーって難しいのでは?と思われる方も多いと思います。随分昔にあったショートスキーと呼ばれる短い板では、確かに不安定でちょっとスキーが上手い人でも難しいモノとされていました。 しかし、近年では材質が各段に向上したため、短く幅のある板でもしなやかにたわませることが可能になりました。その結果ターンもしやすく、板の幅を広くすることで安定性もカバー出来るようになりました。

それにしてもスキーボードはどうして『99cm』なのか? これは、日本ファンスキー協会等で開催される大会のレギュレーション『全長100cm未満の板』という規定を考慮したもの。規定の範囲内で最大の性能を引き出すためにギリギリの99cmと言う板が多く作られています。 実際はスキーボードの長さに関する取り決めは結構あいまいで80cmであっても120cmであってもスキーボードに違いありませんし、最近ではより高く飛ぶために作られた150cmくらいのロングスキーボードなのてのもあります。
|||| 2タイプの形状
スキーボードは大きく分けて2つのタイプがあります。
テールカット形状

スキーの後端(=テール)が真っ直ぐ、またはそれに近いもの。 従来のスキーに近い形で、ターン性能(特にカービング性能)が良く、滑りやすい。 初心者はまずコレからッ! |
ツインチップ形状

スキーの両端(トップとテール)が同じ形状で、スノーボードのフリースタイルの板のような形のもの。 前後どちらの方向にも滑りやすい。かかとの抜けが良くハーフパイプ等で使いやすい。 その反面、後ろへバランスを崩しやすい。 |
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テールカット |
ツインチップ |
形状 |
テールが真っ直ぐ、またはそれに近いもの。 |
トップとテールが同じ形状で、スノーボードのフリースタイルの板のような形のもの。 |
適したスタイル |
スキーイング、カービング。 オールラウンダーで初心者から中級者まで幅広く対応。 |
エア、ハーフパイプなど。 どちらかといえば上級者向き。 |
カービング性能 |
従来のスキーに形状が近いためパワー伝達が良く、ターンが容易で滑りやすい。 |
パワー伝達はテールカットほど良くない。ターン性能も若干劣る。 |
フェイキー |
テールアップしていれば可能。 |
とても滑りやすい。フェイキーでのカービングも可能。 |
バランス性能 |
とても良い。 ブレーキもかけやすい。 |
テールアップが大きいので、後ろへバランスを崩しやすい。 |
|||| スキーの長さ
一般的に板の長さが長いと『高速安定性』が増し、短いと『回転性』が増します。
■スピードを出すためには板は長いほうが良い。 ■トリッキーな動きをするには短いほうが良い。 長い板では99cm。短い板では85cm程度のものがあります。

|||| スキーの幅
また、板の幅が広いと『安定性』が増すかわりに『角付けや倒しこみ』に力が必要になります。 ■エアでの着地性能は長さや幅が広い方が良い。 ■その反面、カービングなどの倒しこみをする時にテコの作用が大きく働くため脚力が必要です。 通常はトップ幅が105mm程度。ワイドなタイプで130mm程度のものがあります。
|||| サイドカーブ
スキーでターンが出来るのはサイドカーブがあるからです。 サイドカーブがキツイほどターンが容易です。(板の柔軟性との兼ね合いもありますが…) トップ幅、ウエスト幅、テール幅の3つで表したり、サイドカーブ半径をRで表したりします。
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|||| テールアップ
テールが上にそりあがっている事をテールアップと言います。フェイキーでスムーズに滑るためのものです。 ツインチップではテールアップは当たり前、トップと同じくらいそりあがっています。 最近ではテールカットのものでも少しテールアップしている板が多いですから、フェイキーなどが比較的楽になりました。
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